立式が苦手な子

「りんごが6こ,みかんが11こあります。どちらがなんこおおいでしょう。」という問題は,正解率が低くなる問題です。

一つは,答え方。
いつものように,計算をして出てきた数字をそのまま書いてしまいます。答え「5こ」では△。
問われている通りに答えます。「みかんが5こおおい。」が正答になります。

次に,立式。
問題文に出てきた通りの順番で立式してしまうことがあります。しき「6-11=5」では△。
足し算では「たされる数」と「たす数」が逆になってしまっても答えは変わりませんが、引き算では、そうはいきません。しかし立式は逆になっていても,答えは正しく求められていることが多いです。

上のような間違いは,練習問題を繰り返していくうちに,コツをつかんで正しくできるようになります。引き算だということが理解できているからです。

これを「6+11」と立式するお子さんがいます。「おおい」という言葉から,足し算であるような感じを受けてしまうのです。
それでも,答えを聞くと「みかんの方が5個多い」ということが分かっていることもあり,なかには「6+11=5」と書くお子さんもいます。
「たしざん」「ひきざん」の式の意味を復習したり,問題に書かれた状況を図示したりして理解を促します。

「式」は,思考過程を表す「算数の言葉」です。立式の正誤だけを問題にするのではなく,思考の表現の楽しさや便利さにも気付けるようにしていきたいです。


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