「できた!」は,うれしい

「簡単に持ち運べる知育玩具を!」と考え,最近購入したものです。
パッと見て,「できそう!」「やりたい!」と,みんなやる気満々で取り組み出すのですが,これが案外難しい。
最初は,いい感じで進むのですが,後半行き詰まってきてしまうのです。
すると,取りかかったときには,あれほど輝いていた子ども達の表情が,しだいに曇ってきて,何度かやり直しているうちに,「もういいや…。」と投げ出してしまうということに。
それが,先日いらしたお子さんが,一つの問題を初クリア!
みんなと同じように,問題の一つ目はできず,このまま「つまらないや。」となってしまうのかな,と見ていたら,問題集のページをめくり出し,
「これはどうかな?」「むずかしいなあ。」
「これならできそう!」「わかんないなあ。」
「これは?」
と,できそうな問題を自分で探して,やってみては次へ,ということを繰り返し始めました。
見ている方としては,一つの問題をもう少し試行錯誤して考えてみてほしいなあ,という思いが湧いてきてしまうのですが,そうやっているうちに,なんと一つ成功!
笑顔で帰ることができました。
次々と違う問題に取り組みながら,ブロックの形に慣れ,少しずつコツをつかんでいたのでしょう。それは彼女なりの「試行錯誤」だったのですね。途中で「もっとじっくり考えてみなよ。」などと余計な口を挟まないでよかったと思いました。
それぞれのお子さんに合った学習方法があっていいわけで,教材によっても,ねらいとするところは様々,支援の仕方も変わってくるのでしょう。
「やる気を引き出すこと」以上に,「やる気を継続させること」は難しいなあと感じています。
※写真のブロック教材:ペントミノ2D+3D (株式会社ハナヤマ)