休校の間に~新2年生「かけざん九九」~
休校が長期化してきました。今,1番大切なのは生命の安全ですね!それでも,その一方で今後の学習の進度も正直気になります。本来,夏休みや冬休みなどの長期のお休みは,1年生だったら「たしざん」や「ひきざん」,2年生だったら「たしざん・ひきざんの筆算」や「かけざん」などを復習・定着させるのにぴったりの期間でした。今後,状況に合わせてカリキュラムが組み直されることと思いますが,算数では学習内容がきちんと定着するまで反復練習をする時間がどのくらいとれるのかが心配なところです。そんなことを考えると,この休校中の時間も有効に使いたくなります。
新2年生だったら,この休校の期間に,1年生で学習した「たしざん」「ひきざん」の力を,指を使ったり頭の中で数えたりしなくてもパッと答えを言えるまでに高めておきたいですね。
「もう,そんなの完璧にできちゃうよ!」という新2年生には,「じゃあ,『かけざん九九』を暗記しちゃう?」というのもよいのではないかと思います。
できることなら「かけざん」の計算の仕組みを理解してから学習を始めることが理想です。しかし,今年度のような状況であれば,先に「九九」を唱うように楽しく諳んじられるまでにしておけば,後に学校で「かけざん」を学ぶ際にスムーズに取り組めるかもしれません。
子ども向けに,いろいろなタイプの「かけざん九九の唄」が出されています。また,かけざんカードや下敷き,問題集も簡単に手に入るし,無料でダウンロードできるプリント等もあります。
お子さんが楽しく取り組めそうなものや,お子さんの意欲をかき立てそうな手段を見つけられるといいですね。最も大切なことは,2年生にとっては楽しみな学習である「かけざん」を『嫌なもの』や『苦手なもの』にしないこと。先行学習をするときには,無理強いしたり,自信を失わせたりしないように気をつけなければなりません。
「かけざん九九」とは,81種類のたしざんの答えを暗記してしまうこと!
<おまんじゅうやさんで 九九>






これは,かけざん九九の「6のだん」です。
6の いくつぶんが ぜんぶでいくつになるのか
(6を なんかいたすと こたえはいくつになるのか)
それを わかりやすく あんきするほうほうです
6
6の1つぶんは6
⇒6×1=6
「ろく いち が ろく」
6+6=12
6の2つぶん(6を2かいたす)は こたえが12
⇒6×2=12
「ろく に じゅうに」
6+6+6=18
6の3つぶんは18
⇒6×3=18
「ろく さん じゅうはち」
6+6+6+6=24
6の4つぶんは24
⇒6×4=24
「ろく し にじゅうし」
6+6+6+6+6=30
6の5つぶんは30
⇒6×5=30
「ろく ご さんじゅう」
6+6+6+6+6+6=36
6の6つぶんは36
⇒6×6=36
「ろく ろく さんじゅうろく」
6+6+6+6+6+6+6=42
6の7つぶんは42
⇒6×7=42
「ろく しち しじゅうに」
6+6+6+6+6+6+6+6=48
6の8つぶんは48
⇒6×8=48
「ろく は しじゅうはち」
6+6+6+6+6+6+6+6+6=54
6の9つぶんは54
⇒6×9=54
「ろっく ごじゅうし」
3年生以上のかけ算やわり算の問題で間違いが目立つ「6の段」にしてみました。
九九の学習では,1年生で学習した「2とび」や「5とび」から発展して考えられる,2の段や5の段から簡単に始めるのが定石ですが,あえて,間違いやすい段を最初にインプットしてしまうというやり方があってもよいかもしれませんね。