感覚が過敏な子

「筆圧が弱くて…」とか,「書くことが苦手で…」という心配から,本塾にみえるお子さんがいます。

そのようなお子さんの場合には,様子を見ながら,対応の仕方や学習の内容を考えていきます。
最初の一月は,いろいろと探りながら進める感じになりますが,時折,学習しているときに,お子さん本人の口からポツリと,その困難さがこぼれてくることがあります。ただ単に,「ひらがななんてきら~い!」というわけではなく,お子さん自身が困難を感じているのです。

その一つに,「感覚過敏」があります。

鉛筆をつまむように持ち,筆のように立てて書くお子さんがいます。クレヨンなら,それでも十分に描けますが,鉛筆では筆圧が出ず,線もひょろひょろと安定しないため,文字を書くことは難しくなります。補助具などを使用して鉛筆の持ち方を正すと,それだけで解決する場合も多いですが,なかには,「感覚過敏」が原因になっているお子さんもみられます。

鉛筆で文字を書くためには,手の小指の脇を紙につけて安定させることや,腕を机に当てたまま,机をこするように腕を前後左右に動かすことが必要になってきます。鉛筆やクレヨンの色がついて手や腕が汚れることや,紙や机に触れるその感触が苦手なお子さんには,それが苦痛になります。また,椅子に長時間座っていること(脚や背中が椅子にふれることや,足裏が床や上履きにふれていることなど)が苦手な場合もあります。

園児の場合には,遊びやお手伝いのなかで,いろいろな感覚に慣れていくように配慮しながら,無理なく学習を進めていきたいと考えております。小学校での勉強を楽しみに感じられるようになってほしいです。

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