読めること・書けること

たくさんのお子さんと関わっていると,みんなお一人お一人,得意なことや苦手なことが違うことがよく分かります。
文字についても,そうです。
たいへん上手に平仮名や漢字が書けていたら,読めるのは当たり前のように感じられます。しかし,中には,形は覚えていても読み方は覚えていないお子さんもいます。「書けるけれど読めない」ということになります。
逆の場合もあります。
書き取りテストをすると,全く書けないので,平仮名や漢字を覚えていないのかと思うと,読むことは大変上手で,未習のものまですらすらと読めてしまうお子さんもいます。「書けないけれど読める」のです。
「読み書き」というと,漢字や平仮名の読み方と書き方を一緒に練習するもの,と考えがちですが,お子さんによっては,「読み」と「書き」の困難性が,大きく違っている場合があります。そのような場合は,苦手な方の底上げの練習だけでなく,得意な方をもっともっと伸ばす練習もすると,学習が楽しくなるかもしれません。