漢字練習のやり方は…?

漢字を覚えることは一苦労です。
学校では、「くりかえし漢字ドリル」を使って何度も書いて覚えたり、「漢字力テスト」を定期的に行って定着を図ったりしています。
漢字練習のやり方は、学校によって、また、担任の先生によって変わることもあります。
お子さんによっても、
「漢字は得意。でも算数は…。」
という子がいれば、
「算数は好きだけど、漢字の練習はきらい。」「めんどくさい!」
という子もいます。
なかには、時間をかけて頑張って練習しても、真っ赤に直された漢字ノートを持ち帰ってくるお子さんや、何度練習しても覚えられないお子さんもいます。
そんなときには、気分を変えて、いつもとちょっと違った漢字練習をしてみましょう。
<その1:漢字練習が面倒な場合>
〇量を減らして、ゆっくりときれいな字で書いてみましょう。そうして、「上手だなあ。」「この字かっこいいなあ。」と自分で感心してみましょう。古い時代から使われてきた漢字は、洗練され、美しく、「かっこいい」形になっています。ぜひ、味わってみてほしいです。
<その2:せっかく書いた漢字を真っ赤に直されてしまう場合>
〇何を直されているのかを確認しましょう。漢字の間違いを正されているだけでなく、低学年の場合は、「とめ」「はね」「はらい」を直されていることも多いです。「いいじゃん、そのくらい…。」と思うこともありますが、毎回「お直し」しなければならないのは嫌です。
低学年の児童のなかには、手指や腕の使い方がうまくできないために、鉛筆で文字を書いていても、横線が流れてしまったり縦線をはらえなかったりする子がいます。そんなお子さんにおすすめなのが「筆ペン」です。「らくがきちょう」やスケッチブックに筆ペンで漢字を大きく書いてみましょう。鉛筆と違って、「とめ」や「はらい」の違いが、見た目にも明確に分かります。(漢字ドリルに印刷されている文字の形と同じようになります。)お子さんの手を持って一緒に書いてみることも大切です。「とめ」「はね」「はらい」「おれ」「てん」などの感覚やリズムがお子さんに伝わります。
何といっても、お習字をしている感覚で、心がゆったりとして気分が落ち着きます。筆ペンを使う楽しさもあり、そして、案外、書いた漢字をよく覚えていることが多いです。続けていると、鉛筆の使い方も変わってきます。
<その3:漢字練習は疲れる場合>
〇学習の途中で鉛筆を置いて、利き手をぶらぶらと振ったり、頭や肩を回したりしながら漢字練習をしている子がいます。
そんなお子さんは、鉛筆を持つ手に力が入っていたり、鉛筆の芯先が見えにくい持ち方をしているために体が傾いていたりすることがあります。本人も気づいていないことが多いです。
そういう場合におすすめなのは、陰山英雄先生推奨の「鉛筆シャープ」を少し横に倒して軽く持って、力を入れずに薄めにへらへらと漢字練習をすることです。力をいれるのは、おなか。体幹をまっすぐにして、頭が傾かないように気を付けます。
これも、学校では使用していない「シャープペン」を使うことが、ちょっと楽しく、また特別な感じが出るので、いつのも鉛筆の持ち方と違う持ち方で練習することに取り組みやすくなります。「疲れない」ということは「楽になる」「たくさん練習できる」ことにつながっていきます。

※最近よく見る漢字練習の仕方。漢字ドリルの文章を写してから、下の空きスペースに漢字を埋めていく方法。
(自分が子供だったら、きっと上のように、漢字の「大量生産」にはしるだろうなあ…)