ひきざんの難しさ~絵は動かない~

おうちの方から
「ひきざんがわからない!とイライラしているようです。」
というお話を伺いました。
1年生は、5月の連休明けから「いくつといくつ」「たしざん」「ひきざん」と、ぐんぐんと数の学習が進んでいます。
はじめは、①ブロックやおはじきを操作しながら
次に、②挿絵を参考にしながら
最後は、③脳内でイメージしながら
と、段階を経て学習が進められていきます。
それでも、やはり「ひきざん」は難しいです。
特に、②の段階で戸惑うお子さんがみられます。
たし算の時には、描かれている絵を数えると答えを出せてしまう問題が多いのに比べて、引き算では、問題に添えられている絵をそのまま数えると間違えてしまいます。
なぜなら、描かれた絵は、減らないし消えないからです。
「食べました」「とんでいきました」「あげました」…言葉上は消えていますが、問題用紙に描かれた「はじめのかず」は、そのままです。数の学習の前に、問題文を読んで理解する力が必要になってきます。
更には、「ちがいはいくつ?」や「どちらがどれだけ多い?」を引き算で考えるということも、分かりづらい学習の一つです。
焦らず、ゆっくり、お子さんのペースで。分からないときには具体物を存分に操作して、引き算を体感できるようにしていきましょう
※上の写真は、本文とは関係ありません。
プリントは、「ちびむすドリル」「ゆっくりていねいに学びたい子のための算数ワーク1-1」より作成