のびっこクラブ 8/28
今回は,平仮名の運筆練習をしてから,立体のいろいろな形にふれて楽しみました。
まずは,積み木の数を考える問題です。

プリントにある立体図を実際に積み木で再現してから,積み木を何個使ったのか数えました。
まず,平面に描かれたプリントの図を見て,それを正しく積み木で表せるか,というところから個人差があります。
最初はできなくても,お隣のお友達の活動を見て,自分でも作ってみることができるようになったお子さんもいました。
自分では作れなくても,作ってもらったものを見て,「こうなっているのか。」と分かることも,とても大切です。
更に,積み木と同じ数だけりんごに色をぬることも,幼児にとっては難しいものです。
りんごは1列に10個描かれていたのですが,なかには,「積み木は8個だったから,2個残して塗ればいいね。」などと言って染めているお子さんもいました。すごい!ひきざんの考え方ですね。10のまとまりの学習にもなります。
また,りんごの染め方も,「ぐるぐると指先を動かして塗るよ。案外難しいよ。時間もかかるよ。がんばってね。」と染め方を見せてから始めました。これは,鉛筆の動かし方の指のトレーニングにもなり,根気強く続けて取り組む力にもつながります。年中さんのなかには,「もうやめたくなってきた…。」とつぶやきながらも,頑張ってていねいに染めているお子さんがいました。ぐちゃぐちゃっと染めてしまう子は一人もいませんでした。みんな集中して,くるくると頑張っていました。この頑張る力に,いつも感心します。
短い時間でのささやかな学習ですが,一つの課題への取り組みのなかに,子ども達にとって大切な学びがたくさん詰まっています。
子ども達にとっては,日常の活動の一つ一つが成長の糧になっていることを感じます。
その後,いろいろな形の積み木について簡単に特徴をとらえてから,自由に積み木遊びをしました。
案外,子ども達の遊びは偏っていることが多く,「レゴは大好きだけど,トランプは初めて」とか,「お絵かきは得意だけど,積み木はあまり触れたことがない」「サイコロの転がし方を知らない」などなど,このような場でみんなでやってみると,意外な声が聞かれます。
「のびっこクラブ」が,一つの体験の場,きっかけの場となれるとうれしいです。
※次回の学習は,9月4日(金)午後2時10分から2時40分の予定です。