小学一年生~初めての漢字~
2学期に入って,漢字の学習が始まった1年生。順調に覚えたり使ったりすることができているでしょうか。片仮名の表記も出てくるので,お子さんによっては,なかなか大変なときですね。(しかも,同時期に算数では,10より大きくなる計算の学習も進んでいます。)
今の時期,「花」は読み書きできるのに「一」で間違える,という不思議な困難さを抱えてしまうお子さんがいます。
それは,一は,「一まい」だと(いち)と読み,「一こ」だと(いっ),「一つ」だと(ひと),「一日」にいたっては(いちにち)と読んだり(ついたち)と読んだりするからです。それが,「一」だけでなく,他の漢数字も同様なのですから大変です。「六」なども「六まい」(ろく),「六こ」(ろっ),「六つ」(むっ),「六日」(むいか)と4つの読み方が出てきます。
もとより日本語に漢字を当ててあるのですから,1つの漢字にたくさんの読み方ができてしまうのですが,漢字初心者の1年生には,難しいところです。
また,語彙が少ないために,「むっつ」や「むいか」から「6」を思いうかべることができなかったり,「ここのつ」を「きゅうつ」と言って憚らない場合もあります。
就学前に,「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」…「ここのつ」「とお」という数え方や,リンゴは「いっこ」「にこ」…折り紙は「いちまい」「にまい」…人は「ひとり」「ふたり」…などの数え方ができるように日常生活の中で親しんでおくといいですね。
さあ,1年生! 漢字も片仮名も計算も,楽しくがんばっていきましょう!